寡占化の進行


皮肉なことにアメリカの自動車メーカーの寡占化の進行が
日本に貢献することになったわけだが、日本では、
アメリカのメーカーの生産設備を丸ごと購入して据え付けるという
日産のスケールの大きい行動は、驚きをもって迎えられた。

このときにつくられることになったトラックは、
アメリカ都市間を走ることを想定して企画されたセミキャブオーバータイプだった。

荷台スペースを多くすることができる合理的な設計なのだが、このトラックは、
舗装路を走ることを前提にして設計されていて、
未舗装路の走行は不得手だったから、これが後に日産に不利に作用することになる。